語学学習 2019 11 9

 日本人にとって、語学学習は難しいものがあります。
できれば、避けたい分野でしょう。
 外国語は、日本語と比べて、文法が大きく違います。
さらに、多くの人が気づいていませんが、
日本語は抑揚がない言語であり、英語は非常に抑揚があります。
 さらに、多くの日本人が気づいていないことは、
英語の音は、周波数が高い言語です。
日本人には聞こえない音が使われています。
それに比べて、日本語の音は、一定の周波数に収まっています。
 だから、日本語の習得は簡単か?
いや、地球で最難関な言語でしょう。
 日本語は、漢字、ひらがな、カタカナが入り混じっていて、
3つの文字を上手に使いこなす必要があります。
 外国人にとって、日本語を音として習得、
つまり日本語の会話は習得できても、
日本語を文章として書くのは、困難を極めるでしょう。
 そういうわけで、日本語を極めれば極めるほど、
外国語の習得が困難になっていくでしょう。
 逆に言えば、外国語が得意な日本人は、
日本語を極めていないと言えるかもしれません。
 もちろん、英語を習得するメリットはあります。
英語は、正確性を要求する言語であり、
たとえば、前置詞の使い分けがうるさいと言えるでしょう。
 だから、契約書を書くのは、英語で、
文学をするのは、日本語がよいでしょう。
 日本語は、あいまいな表現が多いと言えますが、
あいまいだからこそ、文学が生まれるのです。
 ところで、私が「英字新聞を読む」と言うと、
多くの人が「すごいですね」と言いますが、
実は、私は英語が得意ではありません。
 そう言うと、また、多くの人が驚きます。
「英字新聞を読めるのだから、英語が得意なはずである。
にもかかわらず、英語が得意でないと言うのは、変である」
 これは、英語を全般的に理解していないからこそ、
そういう疑問が発生するのでしょう。
 私が読む英字新聞の経済面は、
使われる単語が限られていて、
使われる文法も平易なものです。
 そのうえ、私は経済の知識がありますので、
知らない単語が出てきても見当がつきます。
 私は、フランス語を全く知らないのに、
20代の頃、パリに行きましたが、全く困ることはありませんでした。
 なぜかと言えば、フランスの歴史、宗教、文化を知っていましたので、
とりわけ、クラシック音楽や絵画が好きでしたので、
フランスにいても、フランス語は不要でした。
 欧米社会の根底には、キリスト教があります。
キリスト教を理解しなければ、英語を理解したことにはなりません。
 ごく稀ですが、映画の字幕を見ていて、
「あれっ」と思うことがあります。
 私は、「この映画のストーリーは、あるいは俳優のセリフは、
聖書の、あのページを引用している」と思いながら、映画を見ているのですが、
ごく稀に、映画の字幕で、「おや」と思うことがあります。
 そういうわけで、実は、専門分野の英語を文章で読むよりも、
日常の英会話は、意外にも難しいのです。
 もちろん、日本語も、仏教文化が深く浸透していますので、
何気ない日常会話にも「仏教」が出てきます。
 つまり、宗教を理解してから、語学の習得は始まるのです。
私は、聖書で英語を勉強しました。

The First and the Last 2014 12 24

In the beginning the Word already existed;
the Word was with God, and the Word was God.
From the very beginning the Word was with God.
Through him God made all things;
not one thing in all creation was made without him.
(The Gospel according to John)

初めに言葉があった。
言葉は神と共にあった。
言葉は神であった。
この言葉は、初めに神と共にあった。
万物は言葉によって成った。
成ったもので、言葉によらず成ったものは何一つなかった。
(ヨハネによる福音書)

































































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